お役立ち記事

面接は、応募者の能力や価値観、人となりを知る絶好の機会です。だからこそ、さまざまな質問を投げかけて、履歴書や職務経歴書だけではわからない部分まで深掘りする必要があります。
そこで今回は中途面接に焦点を当て、アイスブレイクとして使える質問、そしてスキルフィット・カルチャーフィットを見極める上で聞くべき質問をご紹介します。質問を通して応募者の能力や価値観、人となりを確認しましょう。
また、陥りやすい「面接の落とし穴」について解説した資料も無料でプレゼントしています。
ご興味をお持ちの方は、是非こちらもご覧ください。
⇒株式会社人材研究所 曽和利光代表に聞く!採用面接の落とし穴 8選
目次
アイスブレイクとは、初対面の人同士の緊張を和らげることでコミュニケーションを円滑にし、それぞれが目的に沿った積極性を発揮できるようにする手法のことです。中途採用の面接においても序盤はアイスブレイクを取り入れて、応募者の緊張をほぐしてあげましょう。
アイスブレイクとして応募者にする質問は、仕事や面接に無関係な内容が望ましいといわれています。
【質問例】
このとき、家族や恋人について尋ねたり、休日の過ごし方などプライベートなことについて質問すると、ハラスメントと受け取られかねないため注意しましょう。

スキルフィットとは、「個人の能力」と「企業が応募者に求める能力」の一致度のことです。
中途採用では、即戦力となる人材を確保する必要があります。そのため、採用活動では「応募者が自社で活躍できるだけの能力を備えているか」「自社の業務内容と応募者の能力の相性はよいか」などを確認・把握することが欠かせません。
たとえば、面接では以下のような質問を通してスキルフィットを見極めることができます。
職務経歴については、履歴書や職務経歴書に記載されていることがほとんどです。しかし、文章だけでは詳しいことまで把握しづらいため、応募者に口頭で説明してもらうのが望ましいといえます。
【質問例】
これらの質問を投げかけて職務経歴を深掘りすることで、応募者の仕事との向き合い方が見えてきます。また、「どのような経験を積み、どのような能力を備えたのか」にくわえて、「それは自社が求めているものかどうか」もわかるため、スキルフィットを見極めやすくなるでしょう。
論理的思考力がある人材は何事にも冷静に対応できる上に、分析に基づいて行動できることが多く、即戦力になりやすいといえます。そのため、中途採用の面接では「論理的思考力が備わっているか」を確認できるような質問をするのもおすすめです。
【質問例】
たとえば、PDCAサイクルについての質問をした場合は、成果につなげるためのポイントを理解した上で「計画立案→進捗確認→課題対応」ができていたかを確認することで、論理的思考が備わっているかどうかを判断しやすくなります。
課題解決力の有無も、即戦力となる人材を確保する中途採用で確認しておきたいことのひとつです。質問の仕方は2パターンあり、ひとつは「これまでの経験でどのように課題を解決したのか」を問う質問、もうひとつは状況を仮定して解決法を問う質問です。
【質問例】※これまでの経験でどのように課題を解決したのかを問う質問
【質問例】※状況を仮定して解決法を問う質問
いずれにせよ、スムーズに受け答えができ、かつ論理的な課題解決法を提示することができれば、その応募者の課題解決能力は高いと判断できます。
コミュニケーション能力は、どの仕事にも欠かせない能力のひとつです。即戦力となる人材にはすでに備わっていることが求められるため、面接時に質問を通して確認しておけば、スキルフィットを見極めやすくなるでしょう。
【質問例】
ただ面接するだけでは、報・連・相の際の心掛けや立場の違う人との付き合い方についてなかなか把握できないため、質問を通して確認すれば採用するか否かを判断しやすくなるでしょう。

カルチャーフィットとは、応募者の企業文化への適応性のことです。具体的には、「応募者の価値観が企業の文化とマッチしているかどうか」を図ることを指します。
知識やスキルは入社後に教育することで伸ばせますが、価値観は容易に変化しません。とくに中途採用で確保した人材は、働き方や仕事に対する価値観が固まっていることが多い傾向にあるため、面接時にカルチャーフィットを確かめることはミスマッチを防ぐ上で重要といえます。
面接では、以下のような質問を通してカルチャーフィットを見極めていきましょう。
応募者の働き方・仕事との向き合い方と、自社の規律や職場環境がマッチしていない場合、内定辞退や早期退職につながりかねません。これを防ぐには、面接時に「どのような働き方で、どのように仕事と向き合っているか」を確認する必要があります。
【質問例】
繰り返しになりますが、中途採用で確保した人材は働き方や仕事に対する価値観が固まっていることが多く、入社後にそれを変えるのは至難の業です。そのため、上述した質問を通してカルチャーフィットを見極めることは、中途採用において重要なポイントといえます。
応募者が見据えているキャリアを、必ずしも自社で実現させてあげられるとは限りません。内容次第では実現が困難なこともあり、その場合は早期退職につながる可能性もあるので、面接時に確認しておく必要があります。
【質問例】
これらの質問を投げかけて、自社で実現できる可能性が高い答えが返ってきた場合は、カルチャーフィットしている可能性が高いといえます。
カルチャーフィットを見極めるには、応募者の人間性や性格を確認することも大切です。
【質問例】
たとえば、強みに関する質問を投げかければ、応募者の人間性や性格が自社の社員や社風と合うかどうかを確認することができます。ストレスに関する質問の場合は、仮に応募者がストレスを感じやすい業務を自社で行っているのであれば、カルチャーフィットしていないかもしれません(可能性があります)。
中途採用の面接で応募者に投げかける質問の内容次第で、即戦力となる人材を確保できるかどうかが決まるといっても過言ではありません。そのため、今回ご紹介した「スキルフィット・カルチャーフィットを見極める上で聞くべき質問」は、積極的に取り入れることをおすすめします。これらの質問を通して応募者と自社の相性を確かめて、ミスマッチを防いでいきましょう。
2,300社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。