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新卒・中途における1人あたりの採用費用の4つ削減方法!雇用形態で異なる相場

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新卒・中途における1人あたりの採用費用の4つ削減方法!雇用形態で異なる相場

「採用費用の相場は?」「自社の採用費用は相場より高い?低い?」「採用費用を抑えるにはどうすべき?」などとお悩みの人事担当者は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、新卒・中途・アルバイトの3つに分けて採用費用の相場をご紹介します。あわせて、採用費用を抑えるポイントも解説しているので、ぜひご参考にしてください。

正しく理解しよう!採用費用について

採用費用は「内部コスト」と「外部コスト」の2種類に分けることができます。

1.内部コスト

内部コストとは、社内で行う採用業務全般にかかる費用のことです。主に、面接官や採用担当者の人件費を指します。このほか、企業説明会・セミナーに参加する際の交通費や宿泊費、リファラル採用による既存社員へのインセンティブも内部コストに該当します。

2.外部コスト

外部コストとは、採用業務に費やされる外注費のことです。主に、求人媒体の掲載費用や採用ツールの制作費などが挙げられます。このほか、企業説明会への参加費や人材紹介手数料、企業PR動画の制作費なども外部コストに当てはまります。

新卒・中途・アルバイトで変わる?採用費用の相場

採用費用の相場は、新卒・中途・アルバイトで異なります。

新卒1人あたりの採用費用相場

就職みらい研究所が発表した「就職白書2020」によると、2019年度の新卒採用における平均採用費用は93.6万円。前年度は71.5万円だったため、1年で22.1万円増加していることがわかります。
この結果には、企業における人事担当部署以外で新卒採用に携わる社員の数が深く関係しています。具体的には、採用充足企業と採用未充足企業において、前者のほうが“人事担当部署以外で新卒採用に携わる社員の数”が多かったのです。それに伴って、新卒採用における平均採用費用も増加したと考えられます。

参照:就職白書2020|株式会社リクルート 就職みらい研究所

中途1人あたりの採用費用相場

「就職白書2020」によると、2019年度の中途採用における平均採用費用は103.3万円。前年度は83.0万円だったため、1年で20.3万円増加していることがわかります。
新卒採用における平均採用費用(93.6万円)よりも、中途採用における平均採用費用(103.3万円)のほうが高い理由は、中途採用のほうが自社にマッチした人材を見つける難易度が高いためです。求める人材が必ずしも転職顕在層であるとは限らないので、企業から積極的にアプローチする必要があり、その分採用費用が増加していると考えられます。

参照:就職白書2020|株式会社リクルート 就職みらい研究所

アルバイト1人あたりの採用費用相場

株式会社ツナグ・ソリューションズが2014年に発表したデータによると、2013年度のアルバイトにおける平均採用費用は1人あたり約5万円。2009年度は約3万円だったため、4年で約2万円増加していることがわかります。この結果には、新規求人数の増加による求人広告1件あたりの費用対効果の悪化が関係していると考えられています。

なお、2013年1月におけるアルバイト・パートの有効求人倍率は1.26倍、そして2021年1月におけるアルバイト・パートの有効求人倍率は1.24倍です。数値だけを見ると大差がないことから、アルバイト1人あたりの採用費用相場は2021年末の今現在も約5万円と予測できます。

参照:
アルバイト・パート 1 名の採用コストは 4 年で 1.7 倍上昇!人材確保のポイントは「応募時の対応」。|株式会社ツナグ・ソリューションズ
一般職業紹介状況[実数](パート)(PDF:23KB)|厚生労働省 一般職業紹介状況(平成25年9月分)について
一般職業紹介状況[実数](パート)(PDF:89KB)|厚生労働省 一般職業紹介状況(令和3年1月分)について

ぜひご参考に!採用費用を抑える4つのポイント

新卒・中途・アルバイト、それぞれの採用費用を相場よりも低く抑えたい場合は、以下でご紹介する4つのポイントを留意しましょう。

1.求める人材像を明確にする

採用費用が膨れ上がる原因のひとつに、採用した人材の早期退職が挙げられます。この場合、採用費用が無駄になるだけでなく、再び採用活動を行わなければならなくなるため、さらなる出費につながってしまいます。こうした悪循環を繰り返していては、採用費用を抑えることはできません。
そのため、あらかじめ求める人材像を明確にして、ミスマッチのない採用活動を行うよう努めることが大切です。そうすれば早期退職を防ぎやすくなり、退職をきっかけとする新規の人員補充の頻度も減らすことができるため、結果として採用費用を抑えることができます。

2.利用している求人媒体を見直す

定期的に求人媒体を利用していても、思うように採用へとつなげられないこともあります。この場合、採用費用を抑えるどころか無駄遣いしている可能性があるため、早急に改善しましょう。
たとえば、ほかの求人媒体を利用したり運用方法を見直したりすれば、十分な費用対効果を得られる可能性があります。そのため、「採用費用だけがどんどん消費される」「満足できる採用活動を行えていない」という場合は、今利用している求人媒体が自社に合っているかを見直すことが大切です。

3.リファラル採用に取り組む

リファラル採用とは、既存社員に自社に合う人材を紹介してもらう採用方法のことです。自社だけで採用活動を完結できるので外部コストがかからない上に、ミスマッチになりづらく早期退職を防ぐ効果も期待できるため、効率よく採用費用を抑えられます。

なお、リファラル採用を導入する場合、協力してくれた社員にインセンティブを付与することがあります。この仕組みにより「かえって採用費用が増えるのでは?」と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、インセンティブの額は企業で自由に決められるため、特にエージェントなどを利用する場合と比較すると採用方法を安く済ませることができます。

4.ソーシャルリクルーティングに着手する

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを利用した採用方法のことです。採用媒体や人材紹介会社を利用せずに学生や求職者とコンタクトを取れるほか、TwitterやFacebook、Instagramなどの無料のSNSを活用すれば外部コストは一切かからないため、採用費用を抑えることができます。

内部コストの削減に有効!採用管理システムのすすめ

採用費用のうち内部コストを削減するなら、「採用管理システムの導入」をおすすめします。

採用業務は複雑化しやすく、そうなれば人手を増やしたり工数をかけたりしなければなりません。この場合、内部コストが膨れ上がり、ひいては採用費用の増加にもつながってしまいます。こうした事態を防ぐためには、採用管理システムを導入して採用業務を効率化するのがベストです。

たとえば採用管理システムsonar ATSには新卒・中途採用に必要な機能が豊富にそろっているので、導入することで採用業務を効率化しやすくなります。これにより面接官や採用担当者の人件費を削減でき、結果として内部コストを大幅に削減できるでしょう。
また採用管理システムsonar ATSでは、採用活動の経路に応じて選考通過率・内定率・辞退率を分析できるため、採用に有効な媒体(採用効果が低い媒体)の見極めも行えます。そのため、採用費用の最適化を図る上で役立つ「分析基盤」としても活用することが可能です。

増加傾向にある内部コストを抑えたいという企業は、ぜひこの機会に採用管理システム「sonar ATS」の導入をご検討ください。

まとめ

新卒・中途・アルバイト、それぞれで採用費用は異なります。もし、今回ご紹介した相場以上に採用費用がかかっているのであれば、求める人物像を明確にしたりリファラル採用を実施したり、採用管理システムを導入したりといった工夫を取り入れることが大切です。そうすれば、採用費用を効率よく削減することができるでしょう。

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この記事の著者
sonar ATS編集部
sonar ATS編集部

2,300社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。

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