お役立ち記事

こんにちは。採用管理システムsonar ATSを提供するsonar ATS編集部です。
この記事は、「定性目標と定量目標の違いが知りたい」「人事評価において、定性目標の立て方がわからない」とお悩みのビジネスパーソンや新入社員の方におすすめの内容です。
定性目標とは、「数値では表せない目標」のことです。数値化が可能な定量目標とは異なり、行動や感情、状態の変化を促すことを目的としています。
本記事では、定性目標と定量目標の違いや、効果的な目標の設定方法をわかりやすく解説します。さらに、職種ごとの具体例も紹介していますので、目標設定にお悩みのビジネスパーソンはぜひ参考にしてください。
企業の事業活動はもちろん、採用活動においても目標を立てることは欠かせません。目標を達成するためには、進捗を可視化する仕組みも必要です。
Thinkings株式会社が提供する「sonar ATS」は、進捗を簡単に可視化できる点を評価いただき、多くの企業に導入されています。「自社の採用力を高めたい」というご担当者様は、お気軽にsonar ATSの特徴や導入事例をご覧ください。
sonar ATSの特長や機能がわかる!サービスサイトはこちら

「定性目標の定義を正しく理解したい」という方に向けて、まずはそれらの違いと使い分けのポイントについて解説します。
「定性的」という言葉は、「数値・数量で表せないさま」を意味します。そのため、定性目標とは、「数値化できない目標」を指します。行動や感情、状態の変化を通じて、より良い結果や価値を生み出すことを目的とした目標です。
例えば、「顧客満足度を高める」や「チーム内の意見交換を活性化する」が該当します。これらは数値で完全には測定できませんが、会社や個人の成長に不可欠な要素です。また、仕事への取り組み方や行動目標も定性目標に含まれます。
数値化が難しいため、進捗状況が確認しづらい点がデメリットです。そのため、観察やフィードバックを通じて進捗を確認する必要があります。
「定量的」という言葉は、「数値・数量で表せるさま」を意味します。そのため、定量目標とは「数値化できる目標」を指します。具体的な数値を設定することで、目標の進捗や達成状況を客観的に評価できるのが特徴です。
例えば、「売上を10%向上させる」や「新規顧客を月に20件獲得する」といった目標が該当します。
数値化することで、達成に向けた計画を立てやすくなります。また、進捗状況を継続的に確認しやすい点もメリットの一つです。
ただし、行動や感情の変化など、数値で表しにくい重要な要素が見落とされるリスクがあります。売上だけを追求した結果、顧客満足度や従業員のモチベーションの低下を招き、長期的には会社にとって損失となるケースも考えられるでしょう。
定性的な目標と定量的な目標は、互いに補完し合う形で設定することがポイントです。
例えば、売上を10%向上させる(定量目標)といった具体的な成果を追求する際には、「顧客対応の質を向上させる」(定性目標)という目標を組み合わせると良いでしょう。そうすることで、短期的な成果だけでなく、顧客満足度向上やリピート率増加といった長期的な成果も実現できます。
このように、数値で測定可能な目標(定量)が指針となり、質的な目標(定性)が目標達成プロセスの質を高める役割を果たします。
状況や目的に応じて両者をバランスよく設定することで、長期的な成果を見据えた目標達成が可能になります。
また、個人の人事目標はもちろん、採用活動においても目標を立てることは欠かせません。目標を達成するためには、進捗を可視化する仕組みも必要です。
「sonar ATS」は、「2次面接から3次面接への移行率」や「採用手法ごとの内定承諾率」などの進捗を簡単に可視化できる点が強みの採用管理システムです。「進捗確認にかかる手間を省きたい」という採用ご担当者様は、お気軽にsonar ATSの特徴や導入事例をご覧ください。
sonar ATSの特長や機能がわかる!サービスサイトはこちら

続いて、定性目標の設定方法を解説します。定性目標は数値化できないという特徴があるため、達成度を確認するための指標や進捗確認の方法を明確にしておくことが重要です。ここでは、5つのステップを紹介します。
まず、「なぜその目標を達成する必要があるのか」という背景や意図を明確にしましょう。
背景や意図(目的)が不明瞭だと、関係者間で解釈の違いが生じ、目標達成に向けた取り組みがブレてしまう可能性があります。
たとえば、「チーム内の意見交換を活性化する」という目標の背景には、「新しいアイデアが生まれない背景には、情報共有の不足がある」という課題があるかもしれません。このような課題を特定し、関係者と共有することが大切です。
背景にある課題を明確にすることで、関係者間の認識を揃え、目標達成に向けた行動を一致させることができます。
次に、目標達成後に期待する状態や変化を明らかにします。
「チーム内の意見交換を活性化する」という目標の場合、期待する成果として「3か月以内に、メンバーがSlackの雑談チャンネルを利用する頻度が週1回以上になる」が考えられます。
また、「顧客満足度を向上させる」という目標では、「満足度アンケートにおける「とても満足」の回答割合を8割にする」としても良いでしょう。
結果を明らかにする際は、定量的な指標を含めつつ、具体的に表すことを心がけましょう。「目指す状態」が明確であればあるほど、行動計画を立てやすくなります。
抽象的な表現ではなく、「どんな変化があれば成功と見なせるか」を意識して定義することが大切です。
定性目標は数値化が難しいため、達成度を測るための指標を設定するようにしましょう。
「チーム内の意見交換を活性化する」の場合は、指標として「Slackの雑談チャンネルのやり取りの回数」や、「各メンバーの利用頻度」が指標として考えられます。
また、「顧客満足度を向上させる」を目標とする場合、顧客アンケートで「満足」と回答した割合や、自由記述でのポジティブなコメント数、リピート購入率を指標とすると良いでしょう。このような指標を設定することで、進捗や達成状況を確認しやすくなります。
続いて、目標を具体的なタスクに落とし込みます。
「チーム内の意見交換を活性化する」ためには、以下のタスクが考えられます。
また、「顧客満足度を向上させる」場合は、以下のタスクが考えられます。
このように、「何を」「いつまでに」「どのように」行えばよいかを具体化することで、スムーズに行動に移すことができます。また、「どうやってその定性目標を達成するの?」という上司からの指摘に対応することも可能です。
設定した目標やタスクが計画通り進んでいるか、定期的に確認することも欠かせません。
「チーム内の意見交換を活性化する」を目標に設定し、「Slackで雑談チャンネルを開設・運営する」を主なタスクとする場合、1か月ごとにメンバーの投稿頻度や感想を確認すると良いでしょう。それらに応じて、投稿テーマやルールを見直します。
また、「顧客満足度の向上」を目指す場合、アンケート結果を四半期ごとに集計し、改善すべき点を洗い出しましょう。
定期的に進捗を確認することで、進捗が思わしくない場合は早期に別の施策を試すことができます。さらに、小さな成功(例えば「○○のプロジェクトで、雑談チャンネルの情報が役立った」)をメンバーと共有することで、モチベーション維持につなげることができます。
「良い目標」「悪い目標」の具体例にご興味をお持ちの方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
「良い目標」の立て方とは?手順や挫折しないためのコツを解説

定性目標は数値化できないという特徴があるため、設定する際にはいくつかのポイントを注意する必要があります。ここでは、主な注意点3つを紹介します。
定性目標は具体的でないと解釈が曖昧になり、関係者間で認識のズレが生じる可能性があります。そのため、期待する成果や指標を明確にすることが重要です。
たとえば、「チームワークを改善する」という目標を設定した場合、それが「メンバー間のコミュニケーションを増やすこと」なのか、「タスクの分担を見直すこと」なのか、「会議での発言を活発にすること」なのかわかりません。このような状況では、メンバーの取り組みの方向性が一致せず、目標達成が難しくなることが考えられます。
一方で、「メンバー間のコミュニケーションを増やすこと」を目標とし、「3か月以内に、メンバーがSlackの雑談チャンネルを利用する頻度が週1回以上になる」というタスクを設定すれば、取り組みの方向性が明確になります。併せて「月に1回オンラインランチ会を実施する」などのタスクを加えても良いでしょう。
定性目標と定量目標を使い分けなかった場合、効果測定や達成後の結果に問題が生じる可能性があります。
定性目標のみを設定すると、進捗状況や成果を具体的に測ることが難しくなります。関係者間で「本当に目標を達成できたのか」という認識のズレが生じてしまうかもしれません。
一方で、すべてを定量目標にしてしまうと、数値達成ばかりが重視されてしまいます。そのため、目標の背景にある本質的な課題や改善が見過ごされるかもしれません。
中長期的な利益を高めるために、目的や状況に応じて両者を組み合わせるようにしましょう。
理想的すぎる目標や、リソース的に実現が難しい目標を設定しないように注意が必要です。そのような目標を設定してしまうと、達成ができないだけでなく、チーム全体のモチベーション低下につながります。
現実的かつ達成可能な目標を設定するためには、現在のリソースを十分に考慮することが必要です。また、目標を分割して、小さな達成を積み重ねながら最終目標に近づく方法も有効です。
具体的な例として、ある企業が顧客満足度を向上させることを目指す場合を考えます。この場合、最初に「1か月で顧客満足度を10%向上させる」といった大きな目標を設定するのは現実的ではありません。まずは「毎月フィードバックを集める」「改善点をリストアップする」といった小さな目標を設定すると良いでしょう。
また、企業の人事評価制度として「MBO(目標管理制度)」という言葉を耳にしたことがある方も多いはず。MBOの概要やメリット・デメリットが知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
MBO(目標管理制度)のメリット・デメリットとは?導入・運用方法もご紹介

最後に、職種ごとの定性目標の具体例を紹介します。人事評価の際、定性目標を設定する必要がある場面も多いのではないでしょうか。そのような場合には、ぜひ参考にしてみてください。
マーケティング職における定性目標の設定例として、「チーム内外での情報共有を促進し、キャンペーンの成果を最大化する」が挙げられます。
「情報共有を促進」という定性的な目標を達成するためには、以下の具体的なタスクが考えられます。
「情報共有を促進」という抽象的な目標でも、目標達成後の状態から逆算してタスクに落とし込むことで、実現可能性が一気に高まります。
営業職における定性目標の例として、「顧客との信頼関係を構築し、取引基盤を強化する」が挙げられます。
この目標を達成するために、以下のようなタスクが考えられます。
具体的なタスクに落とし込むことにより、日々やるべきことが明確になります。また、上司やメンバーに進捗を共有しやすくなります。
事務職における定性目標としては、「業務プロセスを効率化し、チーム全体の生産性を向上させる」が挙げられます。
この目標を達成するためには、以下の具体的な取り組みが考えられます。
「業務プロセスの効率化」という抽象的な目標にとどめるのではなく、期日を設定することで具体性を持たせることがポイントです。
システムエンジニア(SE)における定性目標の例として、「チーム内での円滑なコミュニケーションを心がけ、効率的な開発に貢献する」が挙げられます。
この目標を達成するための具体的な取り組みとしては、以下が考えられます。
「円滑なコミュニケーション」や「効率的な開発」といった抽象的な言葉が多く含まれていますが、どのような状態が「円滑」「効率的」なのかを掘り下げましょう。それらをもとに、具体的なタスクに落とし込んでいきます。
WEBデザイナーにおける定性目標の設定例として、「ユーザーの視点を取り入れたデザインを心がける」が挙げられます。
この目標を達成するためには、以下のような取り組みが考えられます。
「ユーザーの視点を取り入れるために必要なこと」を掘り下げることで、成果が数値では測りにくい「質の向上」や「共感を生むデザイン」といった要素に焦点を当てることができます。
定性目標は数値化が難しいという特徴があるため、一部のビジネスパーソンには意義が理解されにくい場合もあるでしょう。
しかし、定性目標は行動や価値観、満足度など、数値では捉えきれない側面を強化するために欠かせません。たとえば、チームワークの向上や顧客満足度の強化は、長期的な組織の成功に大きく寄与します。定量目標と定性目標それぞれの特徴を理解し、補完的に設定することで、より効果的な目標を設定することができます。
本記事の内容が、定性目標の設定に悩むビジネスパーソンや新入社員の方にとって少しでもお役に立てば幸いです。
2,300社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。