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履歴書のベストプラクティス!適切な保管と管理方法とは?

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採用活動において履歴書の保管と管理は重要です。本記事では、履歴書の保管必要性や方法、保管期間について解説します。さらに、整理方法やデータ化、添削方法についても詳しく紹介します。

法的要件や個人情報保護、オンライン履歴書保管の利点と注意点にも触れます。効率的なキャリア管理と情報セキュリティを確保し、成功への一歩を踏み出しましょう。

1.履歴書の保管について

1-1. 履歴書を保管する必要性とは

履歴書は、採用活動において非常に重要なドキュメントです。履歴書を適切に保管することは、将来の就職や転職において大きなメリットをもたらします。なぜなら、履歴書は自分の経歴やスキル、成果を正確に記録しており、それが将来のキャリアにおいて証拠となるからです。履歴書を保管することによって以下のような利点があります。

まず第一に、将来の転職活動やキャリアの変更時に履歴書を参考にすることができます。自分の過去の経験や成果を再確認し、それを基に新たな求人に応募したり、面接で自己PRする際に役立てることができます。また、履歴書を保管することで、過去の成長やスキルの習得を客観的に把握することもできます。

さらに、履歴書を保管することは、保険の役割も果たします。万が一、紛失や破損が起きた場合でも、保管している履歴書のコピーを利用して再発行することができます。また、履歴書に記載した情報が変更になった場合でも、保管している履歴書を元に正確な情報を更新することができます。

1-2. 履歴書の保管方法とは

履歴書を効果的に保管するためには、以下の方法を考慮することをおすすめします。

まず、デジタル化を検討しましょう。履歴書をスキャンして電子ファイルとして保存することで、紙の履歴書が紛失・破損するリスクを軽減できます。また、デジタル化することで検索や管理が容易になり、必要な情報にアクセスしやすくなります。クラウドストレージや専用の履歴書管理アプリを活用することで、データのバックアップも行えます。

さらに、バックアップの重要性を忘れずに。履歴書は大切な情報を含んでおり、データの損失を防ぐために定期的なバックアップを行うことが重要です。定期的に履歴書のデータを外部ストレージやクラウド上の別の場所に保存することで、データの保護を確保しましょう。

また、紙の履歴書を保管する場合は、安全な場所に保管し、水や火災から守るための対策を講じることが必要です。防水・防火性の高いファイルボックスや専用のフォルダを使用することで、履歴書を保護することができます。また、複数のコピーを作成し、別の場所にも保管しておくこともおすすめです。

1-3. 履歴書の保管期間とは

履歴書の保管期間は法律や企業の方針によって異なる場合がありますので、所属する国や地域の労働法や企業の規則を確認することが重要です。一般的には、以下のガイドラインを参考にすることができます。

現職の履歴書現在の雇用関係が継続している間は、履歴書を保管し続けることが望ましいです。昇進やキャリアの成長に伴い、過去の履歴書を参照することがあるかもしれません。
過去の職歴の履歴書一般的には、最後の職歴から数えて数年間(例: 5年間)は履歴書を保管しておくことが推奨されます。これにより、将来の転職や職場での資格確認などに対応できます。
退職後の履歴書退職した後は、法律や企業の規定に従って履歴書を保管する必要があります。例えば、労働法により、雇用関係終了後の一定期間(例: 10年間)は履歴書を保管することが求められる場合があります。

しかし、個人情報保護に関する法律や規制も存在するため、履歴書の保管期間が終了したら、個人情報の削除や破棄を適切に行うことが重要です。定期的に履歴書の保管期間を確認し、不要な履歴書を削除したり、個人情報を適切に処理することをおすすめします。また、法律や企業のガイドラインが変更される場合もありますので、定期的に最新の情報を確認することが大切です。

なお、履歴書を保管する期間に関して、企業ごとに異なる場合もあります。応募した企業の採用ポリシーや規定を確認し、その企業がどのような期間にわたって履歴書を保管するのかを理解することも重要です。そのような情報は企業のウェブサイトや採用担当者に問い合わせることで得ることができます。

履歴書の保管に関しては、個人のプライバシーと情報の保護が重要です。情報漏洩や不正利用を防ぐために、セキュリティ対策や個人情報の取り扱いに関する規則に準拠することも大切です。自己の履歴書の保管に際しては、個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えるために注意して行うようにしましょう。

2.履歴書の管理方法について

2-1. 履歴書の整理方法とは

履歴書は自分の経歴やスキルを表す重要な文書ですが、整理されていないと探し物が困難になったり、情報の把握が難しくなることもあります。そこで、効果的な履歴書の整理方法を紹介します。

まずは、カテゴリーごとに分類することが重要です。例えば、学歴、職歴、スキルや資格などのカテゴリーに分けて整理しましょう。それぞれのカテゴリーに見出しをつけて、情報を分かりやすく整理します。また、時系列で表示する場合は、最新の情報が上に来るようにしましょう。

次に、デジタル化を活用することもおすすめです。スキャンや写真撮影によって履歴書をデジタル化することで、データのバックアップを簡単に行えます。デジタルデータは検索や管理が容易であり、必要な情報に素早くアクセスすることができます。

履歴書は、定期的な整理と更新を行いましょう。新たな経験やスキルを獲得した場合は、履歴書に反映させるようにし、古い情報や不要な情報を削除することで、常に最新かつ見やすい履歴書を維持しましょう。

2-2. 履歴書のデータ化とは

履歴書のデータ化とは、紙の履歴書を電子データに変換することを指します。データ化することで、履歴書の保管や管理が容易になり、必要な情報へのアクセスもスムーズになります。以下に、履歴書のデータ化のメリットと手順をご紹介します。

まず、履歴書のデータ化には次のようなメリットがあります。

スペースの節約紙の履歴書をデジタルデータに変換することで、物理的なスペースを節約することができます。データはコンピュータやクラウドストレージ上に保存されるため、大量の履歴書を保管する際も場所を取らずに済みます。
検索と管理の容易さデジタルデータはキーワード検索やフォルダ分類などの機能を活用して素早く情報を見つけることができます。特定のスキルや職歴を持つ履歴書を抽出するなど、効率的な管理が可能です。
バックアップとセキュリティデジタルデータは定期的にバックアップを取ることで情報の損失を防ぐことができます。また、パスワードや暗号化などのセキュリティ対策を施すことで、個人情報の保護も強化されます。

履歴書のデータ化によって、情報の検索と管理が容易になり、効率的なキャリア管理が可能となります。また、データのバックアップとセキュリティ対策によって情報の保護を強化し、個人情報の取り扱いにも配慮することが重要です。デジタル化によって、スムーズなキャリアの進展や採用活動への対応が可能になりますので、ぜひ取り組んでみてください。

採用管理システムの「sona ATS」では、履歴書などの書類もすべてデータで管理することができます。

応募者それぞれに紐づけて保存できるので、必要なときに必要な情報をすぐに把握・共有することが可能です。新卒採用と中途採用もすべて一括で管理できるため、別々のシステムを利用されている方にもおすすめです。

2-3. 必要な情報と不要な情報の選別

履歴書には、候補者のスキルや経験に関する重要な情報を適切に記載する必要がありますが、同時に不要な情報を排除することも重要です。適切な情報の選別は、採用担当者が効率的に候補者を評価するために役立ちます。

必要な情報としては、氏名、連絡先、学歴、職歴、資格、スキルや専門知識、志望動機などがあります。これらは候補者の能力や適性を把握する上で重要な要素です。また、業務経験や実績、プロジェクトへの貢献など具体的な成果を示すことも価値があります。

一方で、不要な情報を選別することで、履歴書をスッキリとさせ、採用担当者の負担を軽減します。例えば、学生時代のアルバイト経験や趣味・特技に関する詳細な情報は、必ずしも必要とは言えません。重要なポイントや成果に焦点を絞り、直接的に採用の判断材料となる情報を提供しましょう。

適切な情報の選別は、候補者の特徴や経験を的確に伝えるだけでなく、採用担当者の時間とリソースを節約する効果もあります。履歴書作成時には、採用担当者が求める情報に焦点を当て、必要な情報を明確かつ簡潔に記載することを心掛けましょう。これにより、選考プロセスが円滑化し、候補者の魅力がより明確に伝わるでしょう。

3.履歴書保管における法的要件とプライバシー保護

3-1. 個人情報保護法や労働法における要件

履歴書の保管には、個人情報保護法や労働法に基づく厳格な要件が存在します。個人情報保護法は、個人情報の適切な取り扱いとプライバシーの保護を目的としています。履歴書に含まれる個人情報は、氏名、住所、連絡先、生年月日、学歴、職歴などの個人に関する情報です。

このような個人情報を取り扱う際には、まず適切な同意を得る必要があります。候補者からの同意なしに履歴書を保管したり、第三者に提供することは法的に違法となります。また、保管された個人情報は必要な範囲内で使用し、不正アクセスや漏洩から適切に保護する責任があります。

労働法においても、履歴書の取り扱いに関する規定が存在します。例えば、採用基準の公平性や個人情報の機密保持など、雇用関係における遵守すべきルールが定められています。採用プロセスにおいては、これらの法的要件を遵守することが重要であり、違反は採用におけるリスクを伴います。

3-2. 個人情報の適切な取り扱いと保管期間の管理

履歴書保管においては、個人情報の適切な取り扱いと保管期間の管理が求められます。個人情報はプライバシーの尊重とセキュリティの確保が必要です。

まず、個人情報は適切な手段で取得し、正確かつ最新の情報を保持することが重要です。情報の収集にあたっては、明示的な同意を得るか、法的な根拠がある場合に限ります。また、個人情報の漏洩や不正利用を防ぐために、適切なセキュリティ対策を実施しましょう。データの暗号化やアクセス制限、定期的な情報の更新・削除などが含まれます。

さらに、保管期間の管理も重要です。個人情報は必要な範囲内で保管し、不要な情報は適切なタイミングで削除する必要があります。保管期間は、法的要件や業界の慣行に基づいて設定されます。一般的に、採用プロセスが終了し、不採用となった候補者の情報は適切な期間を経て削除されることが一般的です。

保管期間管理においては、データベースやファイルシステムなどの適切なデータ管理システムを導入し、情報の保管状態や期限を追跡することが重要です。また、法的要件に従い、保管期間が終了した個人情報を確実に削除するための手順やプロセスを整備しましょう。

個人情報の適切な取り扱いと保管期間の管理は、個人のプライバシー保護に寄与するだけでなく、法的リスクの回避や信頼関係の構築にもつながります。採用担当者や企業としては、個人情報保護に対する意識を高め、関連する法的要件を遵守することが重要です。

4.オンライン履歴書保管の利点と注意点

4-1. オンライン履歴書保管のメリットと効率化

オンライン履歴書保管は、採用プロセスにおいて多くのメリットをもたらし、効率化を図ることができます。

まず一つ目のメリットは、デジタルな形式で情報を保存できることです。オンライン履歴書は紙の履歴書と比べてスペースを取らず、複製や配布の手間も省けます。採用担当者は簡単にアクセスし、必要な情報を素早く確認できるため、時間と労力を節約することができます。

二つ目のメリットは、検索やフィルタリングの機能を活用できることです。オンライン履歴書データベースでは、キーワードやスキル、経験年数などの条件で候補者を検索できます。これにより、特定の要件に合致する候補者を迅速に見つけ出すことが可能です。また、候補者の情報を比較・分析することも容易です。

さらに、オンライン履歴書保管は候補者とのコミュニケーションを円滑にする効果もあります。電子メールやプラットフォームを通じて、候補者と直接やり取りすることができます。面接のスケジュール調整や追加情報のリクエストなど、円滑なコミュニケーションにより選考プロセスをスムーズに進めることができます。

オンライン履歴書保管の利点は、効率性の向上と迅速な情報アクセスにあります。採用担当者と候補者の双方にとって利便性が高く、より効果的な採用プロセスを実現することができます。

4-2. データセキュリティとプライバシー保護の確保

オンライン履歴書保管には、データセキュリティとプライバシー保護の確保が不可欠です。個人情報の漏洩や不正アクセスは、重大な問題となりえるため、適切な対策を講じることが重要です。

まず、オンライン履歴書プラットフォームやデータベースへのアクセス制限を強化することが重要です。適切な認証手段やアクセス権限管理を導入し、不正なアクセスを防止します。また、データの暗号化やファイアウォールの設置など、セキュリティ対策を徹底することも必要です。

さらに、プライバシーポリシーの明示と個人情報の適切な取り扱いも重要なポイントです。採用担当者や企業は、個人情報保護法や関連する法律・規制に準拠し、個人情報の取得・利用・保管・削除などを適切に行う責任があります。個人情報の目的外利用や第三者への提供を禁止し、個人情報保護に関する明確なガイドラインを策定しましょう。

さらに、定期的なセキュリティチェックやシステムのアップデートを行うことも重要です。セキュリティに対する脅威は日々進化しているため、最新の対策を導入し続けることで安全性を確保できます。

データセキュリティとプライバシー保護の確保は、オンライン履歴書保管の信頼性を高め、候補者や採用担当者のプライバシーを守る重要な要素です。適切な対策を講じることで、データ漏洩やセキュリティリスクを最小限に抑えながら、スムーズかつ安全な採用プロセスを実現することができます。

まとめ

履歴書の保管と管理は採用活動において重要です。必要性や保管方法などはもちろん、法的要件と個人情報保護も意識し、適切な取り扱いと保管期間管理を行いましょう。オンライン履歴書保管の利点と注意点にも注意を払い、効率化とデータセキュリティ・プライバシー保護の確保を考えることも大切です。

履歴書の保管と管理は採用プロセスのスムーズな運営と個人情報の安全性確保に欠かせない要素なので、採用担当者や人事担当者は十分注意しながら、効率的な保管方法を見直しておきましょう。

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この記事の著者
sonar ATS編集部
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1,900社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。

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