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新入社員の研修でeラーニングを活用!メリット・デメリットとおすすめの教材

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新入社員研修のやり方にお悩みであれば、eラーニングに目を向けてみてはいかがでしょうか。新入社員に場所や時間を問わず受講してもらえるほか、教材コンテンツが豊富で必要な知識やスキルを網羅的に学習してもらえるため、とても効率的です。

そこで今回は、eラーニングの概要やメリット・デメリットとともに、eラーニングを新入社員研修で使用する場合の選定ポイントを解説します。あわせて、新入社員研修におすすめのeラーニングもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

電子的な学習方法!eラーニングとは

eラーニングとは、パソコンやスマートフォン、タブレットを使用し、インターネットを通して学ぶ学習形態のことです。「オンライン学習」と呼ばれることもあります。

eラーニングは「教材コンテンツ」「学習管理システム(LMS)」の2つで構成されています。

教材コンテンツとは、テキストや画像、動画、音声などで構築されたコンテンツのことです。eラーニングでは基本的に、このコンテンツをもとに学習を進めていきます。

学習管理システム(LMS)とは、受講者が教材コンテンツで学習する際にアクセスするシステムのことです。教材コンテンツの閲覧だけでなく、学習内容やこれまでの進捗の管理もできます。

つまり、eラーニングは教材コンテンツで学習に必要な教材を提供し、学習管理システム(LMS)でその学習効果をさらに高めるという仕組みになっているということです。

新入社員研修でもeラーニングが注目されているわけ

昨今、新入社員研修でeラーニングを活用する企業が増えてきています。そのきっかけとして考えられているのは、「新型コロナウイルス感染症の拡大による行動制限」です。

不要・不急の外出の自粛、そして三密(密閉空間・密集場所・密接場面)の回避が求められたことで、これまで当たり前のように行われていた対面での研修ができなくなりました。この状況下で新入社員の研修を進めるには、非対面・非接触の研修体制を整える必要があります。

そこで、注目を集めたのがeラーニングです。学習管理システム(LMS)を用いて教材コンテンツを配信すれば、新入社員はいつでも・どこでも研修を受けることができます。

この点から、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年を境に、新入社員研修でのeラーニングの活用が普及したと考えられています。

負担なく高品質な学習を提供!eラーニングのメリット

では、企業が新入社員研修などでeラーニングを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

場所・時間を問わず実施できる

対面で研修を行う場合、場所を確保し、大勢の社員が参加できる時間に実施する必要があります。

その点、eラーニングはインターネットを利用した学習形態なので、研修で用いるにあたって場所・時間を選びません。これにより、テレワークや時差出勤など、さまざまな働き方の社員に研修を受けてもらうことができます。

学習の品質を均一にできる

同じ教材コンテンツを使用する限り、eラーニングの学習の質は均一です。つまり、対面の研修にありがちな「講師によって学習の質が異なる」というリスクを避けられるのです。

また、eラーニングでは一般的に教材の修正やアップデートを好きなタイミングで行えるため、常に最新の教材コンテンツを提供でき、この点もメリットといえるでしょう。

採用業務研修をはじめとする部門別教育に活用できる

eラーニングに対して、「全社員を対象とした規模の大きい研修で活用する」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし実際には、部門別の研修にも活用することができます。

たとえば、採用業務の研修がそのひとつで、これから面接担当者として面接に参加する社員の育成をeラーニングで行うことができます。このほか、営業部の社員のプレゼン力向上や、商品開発部の社員のマーケティング力向上などを目的としてeラーニングを活用することも可能です。

eラーニングと一言でいってもその種類はさまざまなので、目的に合った種類を選ぶことで部門別教育にも役立てることができます。

管理業務による負担を軽減できる

繰り返しになりますが、学習管理システム(LMS)で構成されているeラーニングでは、学習内容やこれまでの進捗を管理することができます。また、受講者のテストの結果をプログラムで自動的に処理することも可能です。そのため、データを手入力する・紙で管理する必要がなく、簡単で効率的な一元管理を実現できます。これは、社員の管理業務による負担の軽減につながります。

弱点があることも理解しよう!eラーニングのデメリット

eラーニングには、メリットがある一方でデメリットもあります。

受講者のモチベーションをキープするのが難しい

場所や時間を選ばず利用できるeラーニングには、対面の研修に比べて強制力に欠けるというデメリットがあります。また、ほかの受講者の参加可否がわからないため受講者のモチベーションをキープするのが難しい、という点もデメリットといえるでしょう。

これらのデメリットを回避するには、たとえば教材コンテンツの種類を増やすのがおすすめです。さまざまな内容の教材コンテンツを用意することで、受講者が「自分が興味のある内容」を学習できるようになるため、モチベーションをキープしやすくなる可能性があります。

インターネット環境を確保しなければならない

eラーニングで学習するには、インターネット環境が必要不可欠です。そのため、インターネット環境が不十分な受講者はeラーニングを利用できない場合があります。つまり、受講者によっては学習の機会が制限されてしまうケースがあるのです。

このデメリットを回避するには、社内にパソコンを設置した学習スペースを設けると同時に、対面の研修・講習を実施するなどの工夫が必要です。

新入社員研修向けeラーニングの選定ポイント

では、新入社員研修に向けてeラーニングを導入する際は、eラーニングをどのように選べばよいのでしょうか。以下で選定時のポイントをご紹介します。

料金体系

一般的にeラーニングの料金体系は、受講者ひとりにつき利用料金が決まっている「課金型」と「月額固定型」の2種類です。どちらを選ぶかは、新入社員の人数で決めるのがおすすめです。

たとえば新入社員が多い場合は、ひとりあたりの利用料金が低くなる月額固定型を選ぶとよいでしょう。一方で新入社員が少ない場合は、無駄な出費を避けるために課金型を選ぶのがおすすめです。

教材コンテンツの種類

eラーニングによって、事前に用意されている教材コンテンツの種類は異なります。そのため、もし既存の教材コンテンツをそのまま研修に活用するのであれば、どのようなコンテンツが備わっているか事前に確認することが大切です。「新入社員に習得してもらいたい知識・スキル」が学べる教材コンテンツがあれば、そのeラーニングは自社に適していると判断できます。

使い勝手

eラーニングの中には、別の教材コンテンツをアップロードできる種類もあります。しかし、仮にその方法が難しいと必要以上に労力がかかる上に、研修準備がなかなか進まなくなってしまいます。

進捗確認も同様で、データが見づらい・カスタムしづらいといった状態だと、研修に支障が出てしまう可能性があります。

そのため、eラーニングを選ぶ際は「操作が簡単で使い勝手がよいか」を確認することが大切です。苦労なく使えるeラーニングを選ぶことで、その利便性を最大化できます。

新入社員研修におすすめのeラーニングの教材コンテンツ

ここでは、新入社員研修におすすめのeラーニングの教材コンテンツをご紹介します。

業界知識

まずは「業界知識」です。教材コンテンツによって扱っている業界は異なりますが、一般的に製造業や流通業、金融業、医療、介護・福祉などがあります。それぞれの業界の基本構造や仕組み、トレンドなどをレクチャーできるため、新入社員の育成に効果的です。

ビジネスマナー

次に挙げられるのが「ビジネスマナー」です。教材コンテンツによって細かな内容は異なりますが、一般的に話し方や接客、電話・メール、仕事の進め方など、さまざまな観点でビジネスマナーをレクチャーします。そのため、新入社員研修に導入すれば、受講者一人ひとりのビジネスマナーの精度が高まり、本人だけでなく自社の信用力の向上も期待できるといえます。

マインドセット

学生気分のままの新入社員にいち早く社会人としての自覚を持ってもらうために、「マインドセット」の教材コンテンツを取り入れるのもおすすめです。eラーニングを通して、社会人になるために必要な思考力・行動力をレクチャーすることで、安心して取引先や顧客の対応を任せられる社員へと育てやすくなります。

新入社員研修におすすめのeラーニング

最後に、新入社員研修におすすめのeラーニングをご紹介します。

日本コンサルタントグループ「業種知識・業務知識シリーズ」

総合経営コンサルタント業を行う株式会社日本コンサルタントグループが提供するeラーニングには、「業種知識・業務知識シリーズ」があります。業務には生産管理や販売管理、業種には流通業や製造業、官公庁、医療業界などがあり、そのバリエーションはとても豊富です。自社に合った業種・業務の教材コンテンツがある場合は、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

参照:業種知識・業務知識シリーズ|日本コンサルタントグループ

株式会社東京リーガルマインド「ビジネスマナーを学ぶ」

キャリアアップ事業や公共事業に取り組む株式会社東京リーガルマインドのeラーニング研修には、「ビジネスマナーを学ぶ」という教材コンテンツがあります。敬語や言葉遣いのほか、報連相の仕方、PDCAの回し方、ビジネス文書の作成方法など、基本的なビジネスマナーを一通り学べるため、新入社員研修に最適です。

参照:ビジネスマナーを学ぶ|LEC 東京リーガルマインド 法人研修・eラーニング

人材育成のユーキャン「社会人の基本講座」

資格・通信講座や研修などを行う株式会社ユーキャンのeラーニングには「社会人の基本講座」という教材コンテンツがあり、学生と社会人の違い、社会人としてのマインドセットなどを学習できます。eラーニングを通して「労働で得られるものは給与だけではない」ということを理解させることで、新入社員の仕事に対するモチベーションを高める効果が期待できます。

参照:社会人の基本講座|人材育成のユーキャン

まとめ

インターネットを通して学ぶ学習形態であるeラーニングは、場所や時間を問わず気軽に利用できます。教材コンテンツの種類が豊富で、新入社員研修や採用業務研修などの部門別教育にも最適なので、さまざまなシーンで役立てることが可能です。

とくに新入社員研修での利用がおすすめで、ビジネスマナーやマインドセットに関する教材コンテンツを取り入れれば、受講者を立派な新社会人に育てやすくなります。新入社員研修を控えている採用担当の方は、ぜひこの機会にeラーニングの導入に目を向けてみてください。

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この記事の著者
sonar ATS編集部
sonar ATS編集部

1,900社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。

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