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パーパス経営について知ろう!注目されている理由とメリット・デメリット

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昨今注目を集めている「パーパス経営」について、理解を深めたいとお考えの経営者の方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、パーパス経営の概要や注目されている理由、メリット・デメリットについて解説します。あわせて、パーパスを策定する際のポイントもご紹介しているので、ぜひご覧ください。

パーパス経営とは?ビジョン・ミッションと何が違う?

そもそもパーパス(Purpose)とは、日本語で「目的」「意図」などを意味する英単語です。そこから転じて、パーパス経営とは社会における自社の存在意義、すなわち「社会に対してどのように貢献するか」を明確にし、それを達成するための取り組みを行う経営のことを指します。

SDGsやサステナビリティへの関心の向上、VUCA時代の到来などにより、パーパス経営に着目している企業、そして実際に着手している企業は増加傾向にあるのが現状です。

パーパスと似た言葉に「ビジョン」と「ミッション」がありますが、ビジョンは「企業が目指す“将来ありたい姿”」であり、ミッションは「ビジョンを実現するために成し遂げる目標・果たすべき使命」のことを指すため、それぞれで意味が大きく異なります。

また、パーパス経営は社会貢献をメインとしているのに対し、ビジョンやミッションは社会貢献がメインになるとは限らないため、この点も違いといえるでしょう。

時代の変化が大きく関係!パーパス経営が注目されている理由

では、今パーパス経営が注目されている理由は何なのでしょうか。以下で3つご紹介します。

SDGs・サステナビリティへの関心の高まり

SDGs(エス・ディー・ジーズ)やサステナビリティへの関心が高まったことを背景に、ビジネスにおいてもSDGs・サステナビリティに取り組んでいる企業が評価されるようになりました。そのため、多くの企業で社会課題の解決に貢献しようという動きが生まれ、パーパス経営に注目が集まっていると考えられます。

なお、SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、2030年までに経済・環境・社会の側面において持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を指します。

そして、サスティナビリティは「環境・社会・経済」の観点から、今後長期間にわたって地球環境を壊すことなく、資源も使い過ぎず、良好な経済活動を維持し続けることを意味します。

VUCA時代の到来

VUCA(ブーカ)とは、社会やビジネスにおいて未来の予測が困難な状態を指す言葉です。

そんな不確実なVUCA時代において、企業を安定的に経営するには、まず「会社の存在意義は何か」「どのような戦略や施策を実行するか」などを全社員に共有した上で事業に取り組む必要があります。くわえて、ステークホルダーに自社の進路を明示し理解・共感を得て、ベクトルを合わせることも欠かせません。そのため、VUCA時代の今、パーパス経営に注目が集まっていると考えられます。

DXの推進を図る企業の増加

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやシステムなどのIT技術を導入・活用して企業の変革や改善を図る取り組みのことです。

​​DXによって変革・改善を図るには「社会や顧客から自社が何を求められているのか」を根底から考える必要があります。また、企業全体がDX推進に足並みを揃えて、導入だけで終わらせないようにすることも大切です。これを実現するには、自社の存在意義を認識することが重要なため、今パーパス経営が注目を集めていると考えられます。​​​

把握しておこう!パーパス経営のメリット・デメリット

では、パーパス経営にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

​パーパス経営の​メリット

メリットには、主に以下の3つが挙げられます。

1.顧客やクライアントから支持される

パーパス経営に取り組んだ場合、社会貢献を前提とした自社の存在意義が明確になるため、顧客やクライアントから「信頼できる企業」と認識されやすくなります。

これにより、顧客には自社の商品やサービスを選んでもらいやすくなり、クライアントとは良好なビジネス関係を築きやすくなります。具体的には、環境問題を自分事として捉えている顧客がいた場合に、「どうせ買うなら環境によいものを」と自社製品を買ってもらえる可能性が高まるでしょう。

2.社員のモチベーションが高まる

自社のパーパスが定まっていない場合、社員が働く意義を見失いやすくなり、それが理由で仕事に対するモチベーションが低下することがあります。

​​その点、パーパス経営に取り組めば企業の存在意義、ひいては社員の存在意義が明確になるため、社員が仕事に対するモチベーションを高く持てるようになります。モチベーションが高まれば生産性や品質の向上が期待できるため、企業のさらなる成長にもつなが​りやすくなります。​​​​

3.自社のブランディングにつがなる

策定したパーパスを達成するために取り組めば、「自社=◯◯」というイメージを定着させやすくなります。これは、顧客の消費活動や求職者の就職活動によい影響を与えることから、自社のブランディングとして非常に効果的です。そのため、パーパス経営に取り組めば、利益の向上や人材不足の解消が期待できるでしょう。

​パーパス経営の​デメリット

デメリットには、主に以下の2つが挙げられます。

1.パーパスウォッシュになる危険性がある

パーパスウォッシュとは、パーパスを策定をしたものの、実際にはパーパスに即した行動が伴っていない「形だけの経営」のことです。いくら顧客やクライアントに共感してもらえるようなパーパスを策定しても、達成するための取り組みが疎かな場合は信頼を失う可能性があります。

このデメリットを回避するには、現実的なパーパスを策定すること、そして社員の共感を得られるようなパーパスを策定することが大切です。そうすることで、パーパスに伴った行動がしやすくなり、パーパスウォッシュを防ぐことができます。

2.すぐには効果を得られない

パーパス経営による効果は、実績を重ねることではじめて現れます。そのため、パーパス経営に取り組んだ後、すぐに満足な効果を得ることはできません。効果が出る前の間、一定の費用を支払い続けなければならないため、この点はあらかじめ理解しておきましょう。

パーパスを策定!押さえておきたい3つのポイント

最後に、パーパスを策定する際のポイントを3つご紹介します。

1.社会問題の解決につながるか

まずは、社会問題の解決につながるかどうかを考える必要があります。なぜなら、パーパス経営は「社会貢献」を目的としており、ここが漏れるとパーパス経営ではなくなってしまうからです。

社会問題には、たとえば「所得格差」「待機児童」「放射能問題」「地球温暖化」などがあります。これらの中から、自社の存在意義を発揮でき、自社が解決できるような問題に目を向けましょう。

2.事業と関連しており利益を生み出せるか

自社の事業と無関係のパーパスを策定しても、それを実現することはできません。なぜなら、パーパスについてのノウハウや経験がない分、解決しづらくなるからです。最悪の場合、パーパス経営を通して利益を生み出すことができず、経営不振に陥ってしまう可能性もあります。

そのため、パーパスを策定する際は、事業と関連しており利益を生み出せるかどうかを必ず確認することが大切です。

3.社員から共感を得られるか

パーパス経営は、社員の協力なしでは実現することができません。つまり、パーパスを策定するにあたって社員の共感を得ることは必要不可欠ということです。

そのため、パーパスを策定する際はなるべく社員にとって身近な問題に目を向けるように​することで​、​本格的に行動する際​に​社員がモチベーション高く働けるようになります。

まとめ

自社の存在意義を軸に事業を展開する「パーパス経営」は、SDGs・サステナビリティに対する関心が高まり、DXの推進が一般的になっている今の時代に合った経営方針です。顧客やクライアントからの信頼を獲得できるほか、自社の価値を高める効果も期待できるため、着手するに越したことはありません。まだ自社のパーパスを策定できていない企業は、今回ご紹介したポイントを参考にぜひ考えてみてください。

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この記事の著者
sonar ATS編集部
sonar ATS編集部

1,900社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。

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