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フリーランスに仕事を依頼!契約を結ぶメリット・デメリットと注意点を理解しよう

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「社内のリソースが足りない」「社内に専門的な知識を持った人がいない」といった状況になることが多いのであれば、フリーランスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

今回は、フリーランスの特徴をはじめ、フリーランスと業務委託の相違点、フリーランスを利用するメリット・デメリットなどについてご紹介します。あわせて、フリーランスと契約を締結する際の注意点も解説しているので、ぜひご参考にしてください。

フリーランスとは?その特徴について知ろう

フリーランスとは、特定の企業に属さず、案件ごとに企業と契約を結んで仕事をする働き方、またはそのような働き方をしている人のことです。いわゆる個人事業主のことであり、代表例にはフリーライターやYouTuberなどが挙げられます。契約書を交わした時点で業務を開始するのが、一般的であり、守秘義務契約を締結することもあります。

働き方の多様化に伴い、昨今フリーランスの数は増加しているといわれています。そのため、企業が業務をフリーランスに委託することは、自社のリソースを確保する上で有効といえるでしょう。

言葉の意味がまったく違う?フリーランスと業務委託の相違点

フリーランスの利用を検討する上で、業務委託と何が違うのか疑問に思うこともあるでしょう。

フリーランスは上述のとおり、特定の企業に属さず、案件ごとに企業と契約を結んで仕事をする働き方、またはそのような働き方をしている人のことです。これに対し業務委託は、社外の個人や法人に業務を委託し、受注側がその業務を行うことで報酬を得る契約のことを指します。
つまり、フリーランスが「 そのような働き方をしている人を指す言葉」であるのに対し、業務委託は「契約形態を指す言葉」となり、この点がフリーランスと業務委託の主な違いといえます。

また、業務委託の場合はひとつの企業の業務に専任であたったり、業務を発注してくれた企業のオフィスで仕事をしたりすることもあるので、その点に置いてもフリーランスとは異なります 。

フリーランスと契約を締結!主なメリット・デメリットとは

では、企業がフリーランスに仕事を依頼することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

フリーランスに仕事を依頼するメリット

メリットには、まず自社の生産性を高められるという点が挙げられます。
フリーランスを利用した場合、専門的な知識・スキルを備えた個人事業主に直接業務を委託することができます。これは言い換えれば、知識・スキルが身につくまで自社の社員を教育したり、中途採用に注力したりする必要がないということです。人材育成・採用活動の時間がなくなるため、社員は自らの業務に専念でき、ひいては全体的に生産性が上がりやすくなります。

このほか、過重労働を未然に防げるという点もメリットのひとつです。
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少によって人手不足に悩む企業は増加傾向にあり、それに伴い社員一人あたりの業務負荷が増えることがあります(=過重労働)。このときフリーランスを活用すれば、人手不足を解消しながら社内の過重労働を改善できます。社員が無理なく働ける環境を構築できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

さらにメリットには、比較的ディレクションがしやすいという点もあります。
別の法人に仕事を委託する場合、細かなディレクションが行き届かないこともしばしばあります。その点、フリーランスの場合は直接指示を出せるため、スムーズかつ正確に仕事を進めやすいでしょう 。

参照:日本の将来推計人口 平成29年推計|国立社会保障・人口問題研究所

フリーランスに仕事を依頼するデメリット

デメリットには、まず業務を継続して依頼できる保証はないという点が挙げられます。
自社の業務にマッチしたフリーランスを利用できたとしても、その関係が長く続くとは限りません。とくに優秀なフリーランスの場合は、ほかの企業からも声がかかっている可能性が高いといえます。そのため、いくら独占を希望したとしても、その願いは叶わないことが多いでしょう。

フリーランスに頼りきりになると、突然「リソースが足りない」という事態になる恐れもあるため、頼り過ぎることのないよう依頼する業務の内容・量は慎重に検討することが大切です。

このほか、情報漏洩のリスクはゼロではないというデメリットもあります。
フリーランスを利用する場合、自社の情報はもちろん、業務の情報・データも渡さなければなりません。そのため、自社の管轄外のところで情報・データが流出してしまう可能性があるのです。

このデメリットを回避するには、情報の取り扱いやセキュリティ環境についてしっかり擦り合わせを行うほか、守秘義務契約を締結することが大切です。

優秀な人材が見つかるかも?!フリーランスを探す方法

業務を個人事業主に委託するとなれば、なるべく優秀なフリーランスを利用したいものです。では、優秀なフリーランスはどのように探せばよいのでしょうか。

フリーランスを探す方法には、まず周囲の人からの紹介が挙げられます。
自分の頭の中に思い浮かぶフリーランスから選ぼうとすると選択肢が狭まり、優秀な人材を見つけられないかもしれません。その点、周囲の人に「この業務を任せられるフリーランスはいないか?」と相談すれば、自分で考えた候補者にはいなかった優秀な人材を紹介してもらえる可能性があります。

このほか、クラウドソーシングの利用も有効な探し方のひとつです。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングを利用すれば、登録しているフリーランスの情報(備わっている知識やスキル、これまでの実績など)を事前にプロフィールで確認できるため、優秀か否かを判断しやすくなります。また、依頼したい業務にふさわしい人材も見つかりやすくなるでしょう。

たとえば、クラウドワークスは業界No.1のユーザー数を誇るクラウドソーシングです。独自の評価システムにより、登録者の実績や経験を確認できるため、業務を依頼する前に適切な人材かどうかを判断できます。とくに実績が優れている登録者は「プロクラウドワーカー」として認定されているため、これを依頼するか否かの判断基準にするのも一案です。

参照:CrowdWorks

覚えておこう!フリーランスと契約を締結する際の注意点

最後に、実際にフリーランスと契約を締結する際の注意点を解説します。

1.依頼内容・ルールは細かく設定する

フリーランスを利用する際は、契約書や手順書、マニュアルを必ず作成することが大切です。なぜなら、そうしたほうがトラブルを防ぎやすくなるほか、理想に近い成果物になりやすいからです。

仮に、手順書やマニュアルがないまま「記事作成をお願いします」などと具体性のない依頼をした場合、フリーランスがどのような記事を書くべきか理解しないまま仕事してしまい、思うような成果物が出てこない可能性があります。
このような事態を防ぐためにも、契約書や手順書、マニュアルは誰が読んでも同じ解釈になるよう、なるべく細かく丁寧に作成し共有するようにしましょう。

2.これまでの実績を前もって確認する

フリーランスを利用する場合、気になるのは「どれほどのクオリティの成果物を出してくるか」という点ではないでしょうか。

一言でフリーランスといっても、ベテランから初心者まで、さまざまな人材がいます。そのため、デザイナーであれば過去の作品のポートフォリオを提出してもらう、ライターであればこれまでの執筆記事を教えてもらうなどして、過去の実績を提示してもらうことが大切です。そうすることで「思ってたクオリティじゃない」といった事態を回避しやすくなります。

3.業務委託契約について理解を深める

フリーランスを利用する場合、企業とフリーランスは「業務委託契約」を結ぶことになります。

業務委託契約は、企業と社員が締結している「雇用(労働)契約」とは大きく異なります。基本的に 「労働に対する指揮監督」「勤務場所や時間の拘束」「専従業務(相手が副業することを禁ずる)の強制」などができません。もしこれらを行った場合はフリーランスに労働者性が認められます。そうなると、 労働基準法が適用される可能性があり 、各種保険料を支払ったり有給休暇を付与したりしなければならなくなります 。
あくまでもフリーランスとして業務を依頼したいのであれば 、一線を超えないよう注意しなければなりません 。

参照:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン|内閣官房 公正取引委員会 中小企業庁 厚生労働省

まとめ

企業がフリーランスに業務を委託することには、さまざまなメリットがあります。たとえば「生産性の向上」「過重労働の防止」などが挙げられ、これらは企業の成長につながる要素にもなり得ます。

そのため、もし業務量に対してリソースが不足していたり、専門的な知識・スキルがないことで業務を円滑に進められずにいたりするのであれば、積極的にフリーランスを利用するのがおすすめです。
ただし、もちろんデメリットやリスクはゼロではないので、あらかじめ理解し対策を練った上で利用することが大切です。今回ご紹介したポイントをぜひご参考にしてください。

 

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この記事の著者
sonar ATS編集部
sonar ATS編集部

1,900社以上にご導入された採用管理システム sonar ATSを展開。このお役立ち記事では、採用セミナーレポートやお役立ちコンテンツをはじめ、企業の採用担当者の皆さまに採用に役立つ有益な情報をお届けしています。

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