三井化学は、1997年、三井グループの三井東圧化学と三井石油化学工業が合併してできた会社。その歴史は1912年、三井鉱山の石炭化学事業を発端に100年以上続く日本を代表する総合化学メーカーである。海外にも事業展開しており、社員数はおよそ1万4000人。(国内約1万人・海外約4000人)
現在の売上高は、グローバルで1兆5500億円ほど。自動車材料をはじめとする「モビリティ」、メガネレンズや紙おむつなどのヘルスケアに関する材料を提供する「ヘルスケア」、食品などの包装材料を作る「フード&パッケージ」、ウレタン・基礎化学品などの産業となる素材を製造する「基盤素材」という4つの事業から、日本だけでなく世界中の化学素材事業の発展に寄与している。
今回は、新卒の採用管理システムに、sonar ATSを導入したきっかけやそのメリットについて、人事部の上崎大輔氏にお話をお伺いした。
採用は社内で事務系、研究系、生産技術系の3つに分けて行っています。
それぞれの採用人数は15~20人ほど。採用の基準はその年度や、当社が求める人材によって大きく変わっていきますが、端的にいうと自ら考えて、行動に移す力、コミュニケーション能力・人間力の高い人材を必要としています。例えば“研究”というと、研究所の中で自分の頭で考えたものを作り出すようなイメージが強いと思いますが、今はただ自分の研究だけに没頭するのではなく、お客様の声をきちんと聞ける人物を求めています。お客様が求めていることをヒアリングすることで、結果的に研究がうまくいく場合が多いためです。
また、エンジニアについても、製造現場にはひとつのプロジェクトにつき50人~100人という非常に多くの人が関わるため、人と関わりながら全体をまとめていける人物が理想的です。
新卒の採用にあたっては、毎年何千人ものエントリーがあります。とはいえ、数多くの学生を短時間で処理するということはなく、来てくれた一人ひとりと向き合いながら、会社とのマッチングを見極めて採用しています。ですから人事担当者は、お会いする学生の様々な情報を管理する必要があります。
私は一昨年に採用担当者になりましたが、その当時は違うシステムを使っていました。そのシステムは「学生の情報を管理する」ことに重きをおいて作られているせいか、学生一人ひとりの情報を見るには向いているのですが、採用全体のプロセスを見られないのが課題でした。
また、履歴書や研究概要等は紙で提出をしてもらっており、その処理や管理に膨大な時間を費やしており、それを解消するために、sonar ATS導入に至りました。
採用を進めていくにあたっては、大学名や研究内容などの学生の個人情報だけではなく、「エントリーシートを通過した学生」「一次面接を予約した学生」など、採用全体のプロセスにおける進行状況も理解しなければなりません。sonar ATSはその全体感が直感的に分かるよう設計されていることでどこに対してアプローチすべきかを明確にできるのが嬉しいです。
また、自社の採用フローに合わせた柔軟な設計ができるところもsonar ATS導入の決め手になりました。sonar ATSは昨年使い始めたのですが、正直に言うと企業の人事担当はITのスキルが高くはないので、“使いこなす”までには至りませんでした。今年は昨年の反省点をふまえて設計しているので、かなり効率的に使えていると実感しています。
今年からsonar ATSのジョブボード機能を使って募集している複数の求人情報を載せられるようになりました。工場の中間採用について、新卒採用と切り分けて管理できるようになったので、そちらも助かっています。
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