稲畑産業株式会社は、合成樹脂や液晶パネルなどを扱う、化学品の専門商社だ。経営理念としては、「“愛”“敬”という人間尊重の精神に基づき、社会の発展に貢献すること」を掲げ、ビジネスの現場でも人を愛し尊重する精神を重要視している。
採用活動においても、学生の人間性や強みを探る重要な機会と捉え、選考を通して一人一人と向き合い、個性を尊重したうえで自社に合う人財を見極めている。
そんな稲畑産業株式会社は、10年以上活用していた他社の採用管理システムから、2年前にsonar ATSに切り替えた。長年活用してきたシステムを切り替えた背景には、どのような課題があったのか。また、なぜsonar ATSを選び、課題はどのように解決されたのだろうか。採用担当の菊地拓海氏に話を伺った。
菊地氏:採用面接においては、学生のスキルだけでなく、人間性やバックグラウンドにも着目しています。
商社ではお客様との対話が日常茶飯事ですので、コミュニケーション能力も非常に重要な要素だと考えています。だからこそ、面接を通じて学生がどのように人と話し、相手に対してどのような姿勢を取るのかを見るようにしています。
また、採用活動を行うにあたり、求める人物像のようなものは定めていません。例えば、このようなバックグラウンドがある人が良いとか、英語ができる人が良いとか、そういうことは定めておらず、一人一人の個性を尊重しながら自社に合う人財を見極めています。
このような背景から、面接は対面で行うことにこだわっているという。オンラインで面接を行う企業が多い中、2024年卒新卒採用に関しては、一次から最終までを全て対面で行った。
菊地氏:仕事は対面で行いますので、直接お会いして人間性や個性、コミュニケーションの取り方を見させていただいています。コロナ禍においても、全てオンラインで実施するのではなく、感染対策を徹底したうえで一部の面接だけでも対面で行うようにしていました。
また、なるべく多くの学生とお会いしたいと考えているので、選考の序盤でグループディスカッションも設定しています。
一人一人と向き合うことを大切にしながら採用活動を行っている同社だが、以前活用していた採用管理システムは操作や設定が複雑で、作業に多くの時間を取られていた。採用担当の数も限られている中で、現状の採用管理システムでは、学生との会話や面談に充てる時間を十分に確保できないのではないかという課題感を感じていた。
菊地氏:以前の採用管理システムを導入したのは10年以上前で、当時の就活状況にはマッチするシステムだったようです。ただ、就活状況も大きく変わり、採用を成功させるためには学生とより密にコミュニケーションをとる必要が出てきました。そのような状況下で、設定や操作に時間を取られてしまい、面談などに充てる時間が少なくなってしまいかねないような状況でした。 採用フローの全体像や進捗率などが可視化しづらく、操作や設定が複雑であるがゆえにヒューマンエラーが発生してしまう恐れもありました。
また、新卒採用活動における早期化・通年化も採用管理システムの切り替えに影響したという。
菊地氏:以前は、採用活動を行う期間が今よりも短く、採用フローも1つだけでした。しかし、早期化や通年化が進むにつれ、採用フローを分けて管理する必要がでてきました。現在は、4つの採用フローに分けて採用しているのですが、以前のシステムだと複数の異なる採用フローを管理することに工数がかかってしまい、現在の弊社の採用活動にそぐわなくなっていました。
菊地氏:新しいシステムへの切り替えにおいては、社内でも少なからず不安がありました。 しかし、普段から交流のある他社の多くがsonar ATSを使っており、担当者からも「sonar ATSは操作性が良い」ということはよく聞いていたんです。なので、切り替えるならsonar ATSがいいのではという話で社内の意見がまとまりました。実際に導入した人の評判が良いとかなり安心しますよね。おかげで私も自信をもって決めることができましたし、社内の不安解消にも効果的でした。また、実際に商談を受け、操作が分かりやすく作業時間が短縮できそうだと感じたことや、サポート体制が充実していることも決め手になりました。
導入後に感じたメリットの中でも最も大きかったのは、導入前の予想通り、設定や操作にかかる工数が削減され、学生との会話や面談にかける時間を確保できるようになったことだ。
菊地氏:設定に関してだと、既にある採用フローをコピーできる点が助かっています。メールの自動送信や説明会などの設定においても、過去に作成したものをもとに、ちょっと日付を変えるだけで良い。その他の日常的な操作においても、複雑すぎて時間が取られるということはなく、学生との会話や面談に以前より時間を割けるようになりました。
面談などを通して応募者と密にコミュニケーションが取れるようになった結果、一人一人と向き合うことで選考の質を今まで以上に上げることができたと実感しています。
施策の効果が可視化できるというメリットも
菊地氏:sonar ATSのフロー管理は各選考ステップがボックスで表され、どの選考ステップに何名の学生がいるのかを可視化できるので、状況がつかみやすい。
また、採用イベントや媒体ごとに、どれだけの人が内定につながったのかを簡単に分析できるので、「このイベントって意外と効果あったんだ」のように、採用の振り返りにも役立っています。
充実のサポート体制により、操作に対する不安も解消
いくら他社からの評判が良いとはいえ、初めは操作に対する不安もあった。しかし、自ら手を動かすことや、サポート体制を活用することで、問題なく覚えることができたという。
菊地氏:イチから操作を覚える必要があるので最初は難しく感じることもありましたし、1つ操作を間違えるとすべてが崩れてしまうのではという不安もありましたが、分からないことがあった際にはカスタマーサクセス担当の方に電話で相談し、適切な解決策を提案いただきました。また、電話以外にも、サポートサイトも数多く活用しました。キーワード検索したら記事がたくさんヒットするので、解決方法が必ず分かるようになっています。
充実したサポート体制のおかげで操作に慣れることができました。本当に感謝しています。
現在は新卒採用のみでsonar ATSを活用しているが、今後は中途採用にも利用範囲を拡大したいという。
菊地氏:中途採用においてもかなり多くの応募をいただいているのですが、現在は主に表計算ソフトで管理しています。様々なエージェントやナビ媒体を活用しているのですが、膨大な個人情報を表計算ソフトで管理するのはかなり工数がかかる。中途採用の担当は別でいるのですが、人数は限られているのでさらに大変な状況です。
新卒採用では、1万人ほどの個人をきれいにまとめて管理できているので、中途採用でもsonar ATSを導入すれば今よりもっと分かりやすくなり、工数も削減できるはずです。管理工数を減らすことができればプラスアルファの施策を行う余裕もできるので、より良い人財確保につながると考えています。中途採用での利用おいても、不明点があればすぐにカスタマーサクセスに相談させていただきます!
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