現場の切実さがひしひしと伝わってきました…!採用担当者なら誰もが共感できる、まさに「あるある」な一句です。審査員一同、文句なしの大賞です。働き方改革でも「旗振り役の人事が一番多忙になりがち…」という声をよく聞きます。「人事部に新しい人材をまず入れてくれないと、より良い採用活動ができません」。このメッセージは経営者としても本当に心に染みました。大賞おめでとうございます!
受賞作品発表!
2021/04/2~5/10に募集した「採用あるある川柳」
採用担当者の喜びや見えない苦労の声が集まりました。
応募総数はなんと868句!厳正な審査を経て選出された、
栄えある受賞作品を発表いたします!
【川柳作成エピソード】
人事部の仕事は人材を発掘して採用し、他の部署で活躍できるようサポートすることです。ですが、人事部に新しい人材をまず入れてくれないと、より良い採用活動ができません。卵が先か鶏が先かのような状態です。
現場の切実さがひしひしと伝わってきました…!採用担当者なら誰もが共感できる、まさに「あるある」な一句です。審査員一同、文句なしの大賞です。働き方改革でも「旗振り役の人事が一番多忙になりがち…」という声をよく聞きます。「人事部に新しい人材をまず入れてくれないと、より良い採用活動ができません」。このメッセージは経営者としても本当に心に染みました。大賞おめでとうございます!
Thinkings社員投票で見事1位を獲得!社員から選ばれた佳作です。思わずクスッとしてしまう、ユーモア溢れる一句。「オレだった」と気づいて、誰にも言えなくなってしまったときの心の声が聞こえてくるよう…。特に採用に関わる経営者のみなさんにも、実は「あるある」なんじゃないでしょうか。採用の場面で「この人だ!」と決断することの重みも感じられます。真のマッチングはなかなか難しいですね…
ハッとさせられました。一見、どの会社からも魅力的に映る人に対しての「自社が選ばれるための競争」を謳っていますが、見方によっては、「自社だけがその人の魅力を引き出して掘り当てることの必要性」を謳う句にも受け取れてきます。例えるなら、多くの会社が人気者のカレー君やハンバーグ君に飛びつくけれど、自分だけは塩辛君が持つ歯応えの良さを知っている、かのような。自社が求める人物像をより掘り下げたり、見直したり、採用ターゲットと向き合い直すことの必要性を感じさせる句でした。
まさにオンライン採用で起きるトラブルですね。同じ経験をした方も多いと思いますし、慌てる採用担当の方の風景が伝わってきました。興味深いのは、学生視点で読んでも同じ気持ちになることでした。画面越しの学生も、「自分のネットが落ちたのではないか」と慌てている様子が想像できます。採用担当の皆さんも、学生の皆さんもアタフタしてしまうのがzoom落ちなんだろうと思います。
「採用あるある」作品集
受賞作品の他にも、
五七五の川柳に採用担当者の様々な想いが込められていました。
応募いただいた作品の一部を部門別にご紹介いたします。
昨今、多くの企業が採用活動をオンライン化したことで、対面と異なるWeb面接による「苦労」や「驚き」の声が多く集まりました。どの作品も、その場の風景が思い浮かぶ川柳ばかり。採用担当者の奮闘が一句一句に現れています。
まだまだ世の中には知られていない、近年の採用現場の大変さ。動画配信に内定辞退、ハラスメントへの配慮に、クチコミサイトなどでの応募者からの評価。採用担当のみなさんが、多方面に気を遣いながら見えないところで苦労をされていることが伝わってきます。
採用の仕事にやりがいや喜びを感じるような、明るい句も多く集まりました。
社内の反応や、応募者と向き合うことで感じる喜びが伝わってきます。
また、お互いのためにも全員を合格には出来ないという葛藤もある中、応募者への感謝を伝える句もありました。
一方で、入社がゴールではなく、その後の活躍も気になるところ。
「採用の成功」とは…。という難しさも感じます。
採用担当者視点ならではの、具体的なエピソードも集まりました。
「良いなと思う人にはなかなか入社してもらえない!」
「『まるっと〇人欲しい』といったざっくりオーダーに『ターゲットを明確にしてくれ』と叫びたい!」
「入社後の定着は採用担当者だけの責任じゃないよね!?」
そんな川柳の数々に、採用担当者の共感度は高いのでは?採用の仕事は複雑で大変なんです。
総評
吉田崇Thinkings株式会社
代表取締役社長
早稲田大学政治経済学部を卒業後、人材コンサル企業を経て、2005年に双日株式会社へ入社しITビジネスに携わる。日本・米国企業への投資、上場企業へのTOB等の投資実務や、投資先での新規事業立ち上げ、マーケティング、営業を担当。以降、イグナイトアイ株式会社の設立を経て、2020年、Thinkings株式会社の代表取締役に就任。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、人材コンサル企業を経て、2005年に双日株式会社へ入社しITビジネスに携わる。日本・米国企業への投資、上場企業へのTOB等の投資実務や、投資先での新規事業立ち上げ、マーケティング、営業を担当。以降、イグナイトアイ株式会社の設立を経て、2020年、Thinkings株式会社の代表取締役に就任。
まずは、今回これだけ多くの方にご応募頂けたことに驚きました。本当にありがとうございました。現場の様々な声を知ることが出来て、私自身も面白かったです。みなさまのユーモアのセンスに沢山笑ってしまいました。笑 特にコロナ禍での変化やオンライン化など、時流に沿ったものが多く、当社の「採用のホンネ」の調査結果ともリンクするものがありました。採用担当者側の声が可視化されることはまだまだ少ないため、今後も、様々な方法で採用担当者の声を明らかにしていきつつ、見えてきた課題を解決していきたいと思います。来年以降もこの企画は続けていきたいので、ぜひまたご応募ください。
山田功生フリーランス
2005年株式会社マイナビ入社。教育研修事業部の商品開発責任者を務める。2017年独立。自らデジタルマーケター育成「DMU」や韓国人採用「KOREC」を立ち上げつつ、HRマーケットへの知見を活かして、複数の企業の顧問・アドバイザーを務めている。
2005年株式会社マイナビ入社。教育研修事業部の商品開発責任者を務める。2017年独立。自らデジタルマーケター育成「DMU」や韓国人採用「KOREC」を立ち上げつつ、HRマーケットへの知見を活かして、複数の企業の顧問・アドバイザーを務めている。
応募されたすべての川柳を拝見して、オンライン採用の“あるある”、内定辞退の“あるある”など、採用担当の皆様の悩みや想いを知ることができました。とくに印象的だったのは、不合格を伝えられた学生は悲しい気持ちになりますが、「実は不合格を出す採用担当の皆さんも辛い気持ちで伝えていた」という川柳がいくつかあったことでした。テクノロジーが進化していくHRの世界でも、人間の想いや温かさが根底にあることを再認識できました。応募いただいた皆様、本当にありがとうございます。
岡部能直フリーランス
2001年に慶應義塾大学を卒業後、株式会社キーエンスを経て株式会社オールアバウトに入社。人事責任者として人事業務全般に携わり2020年に独立。現在は「自分らしく生きる人を増やす」をミッションに、複数社の人事アドバイザーを務めている。
2001年に慶應義塾大学を卒業後、株式会社キーエンスを経て株式会社オールアバウトに入社。人事責任者として人事業務全般に携わり2020年に独立。現在は「自分らしく生きる人を増やす」をミッションに、複数社の人事アドバイザーを務めている。
就業スタイルや選考形態など、コロナの影響で人事業務が一変した世界線。リモート面接導入による戸惑いがうかがえる句が多く、withコロナ時代に適応するしなやかさを持つ重要性を感じました。一方で、採用にかかる膨大な業務量を憂いたり、人選の難しさに頭を抱えるなど、「従来からの苦悩」を謳う句も多く見られました。多忙な毎日だと思いますが、一息ついてでも日々の業務課題を解決していくことが必要だと改めて感じました。ありがとうございました。